違法ダウンロード拡大:いまが正念場
今日の午後に出回った信頼できそうな筋の情報では、ダウンロード違法化範囲の拡大を含む著作権法改正案(おそらく≒文化庁案)を、自民党の総務会が文部科学部会に差し戻したらしい。もしそうならば、時計の針が一週間戻ったことになる。
これから自民が直々に漫画家などからヒアリングをするらしいが、今国会の法案提出期限が今月半ばらしいので、たぶん今日から10日間ほどが正念場になる。
現在の案をおさらいしておく。
- 違法にアップロードされたものと確定的に知ってダウンロード(スクショを含む)する行為を違法にする。
- 有償著作物を継続・反復してDLする行為に刑事罰を科す。ただし二次的著作物は除く。
このままでは危険なので、地元の自民党代議士につぎのようなことを、有権者の意見として伝えてほしい。そんな大それたことできない、というひとはSNSでつぶやくのでもいい。
- 現在の案では、国民生活への影響が大きすぎる。
- スクショがすべて違法になるのではないことは、正しく理解している。
- 海賊版だけが対象になるよう、「原作のまま一定のまとまりで」「権利者の利益を不当に害する場合」を違法にする要件に加えるべきだ。
- (注)この見解は、著作権分野を代表する100名超の専門家の緊急声明、情報法制研究所の提言、日本漫画家協会の声明、日本マンガ学会の声明、出版社で作る出版広報センターの声明、講談社社長のコメント、などに共通しているといえる。
- 有権者として自民党の判断を注視している。
自民の総務会を通ってしまうと、たぶんそのまま閣議決定→国会上程→可決成立と進んでしまう。
いまが正念場です。